モハ90形試作車





2003年に引退した元祖通勤・新性能電車である101系の試作車を作ってみました。
同車は1957(昭和32)年にモハ90形として10両オールM編成1本が登場しました。
当時の国鉄電車としては革命とも言えるほどの新しい試みが詰め込まれており、現在の通勤型の主流であるカルダン駆動や両開きドアなどもこのモハ90形から受け継いでいます。
しかしLA13避雷器やPS13パンタグラフに歴史を感じますが、雨樋を隠したスタイルやドア窓と戸袋窓のアルミによる押さえ、角型ベンチレーターなどの装備でむしろ103系より近代的に見えてしまうほどです。
量産車も途中まではモハ90形で製造されましたが1959(昭和34)年に「101系」と名称変更し、試作車は900番台となりました。

キットは某中古模型店で半額で買った東京堂のキットを組み立てた物です。このキットは手すりからライト類まですべて付いた物でしたが、他の車両と統一感を持たせる為、一部のパーツをTAVASA製に交換しています。
また、パイピングの際に「鉄道ピクトリアル724号」に記載されている屋根上写真を参考にしましたが、合っているか微妙です・・・
床下はKATOの新103系モハ102の床下にクハ103のライトユニットを載せた物でライト点灯化しています。
行き先はあえて古さを出す為に浅川(現在の高尾)を選びました。現在はパンタ付き先頭車のモハ90500のみですが、残りの3両を順次製作していく予定です。







101系試作車は大井工場(現在の東京総合車両センター)で製造されたクモハ101-902号(旧モハ90503号)が保存されています。
同車は量産化改造でこの様に登場時の美しさが消えてしまいました。
しかし乗務員扉や方向幕などに試作車の面影が残っています。
また、一部の車両では前面に縦雨樋がついたり、旧型のベンチレーターを装着したりという謎の改造を受け、旧型国電に戻ってしまったかのようなスタイルになってしまいました。

また、上の2枚は交通博物館に展示されている巨大スケールの模型です。







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